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下諏訪しごと創生拠点施設ホシスメバ リノベーションプロジェクト

諏訪圏6市町村の中、諏訪湖に面する下諏訪町は諏訪大社や御柱祭などの文化資源に加えて、古くから中山道、甲州街道の交わる宿場町としての商い文化に溢れた町だ。祭の文化や宿場町の名残からか、地域の住民の規模に対して商店の数が本当に多い。一週間滞在してもよほどの大食いじゃなければ下諏訪の名店は周りきれないだろう、そのくらいの商いの土壌がある土地に惹かれてか昨今も新規移住者が移住しては商店や小商いを始めている。流動商店としては日本各地がこのくらい商店を愛する町になればいいのにと本当に思う。

そんな下諏訪町との仕事は流動商店が始まったきっかけでもある。そのきっかけとなった物件がここで紹介するホシスメバだ。ホシスメバはもともと、国営のリハビリ施設であった。約50部屋を擁し、各入居者の社会復帰を助けていた施設なのだが、その後リハビリ施設としての役目を終えたこの巨大物件を、下諏訪町の移住定住促進を担うチームが引き受け、活用しようという運びになった。

そんな中で、流動商店にお声がかかった。お題はシェアハウス。

流動商店なのに住居をやるのかという疑問があるかもしれない。しかしこれはただのシェアハウスではない。下諏訪町で商いを始めたい人、下諏訪町でなにか創作活動をしたい人のためのシェアハウスなのだ。

入居の仕組みも面白い。

部屋は賃貸だが原状復帰不要。その代わり町は必要最低限の整備をして貸すので入居者自らがリノベーションして住みよい環境へ変えるというもの。無論リノベ強者を集めたいわけではないので、リノベ費用の一部を町が負担し、かつリノベ講師をつけるというものだった。

流動商店としてはその制度設計の一部やリノベ講師、また実際のリノベの補助、イベントへの出店など様々な形で関わらせていただいている思い入れのある物件だ。

随時居室は住民募集をしている。ぜひ下諏訪に訪れ我々のように虜になってほしい。

date 2018.8/2019.8-10
client 長野県下諏訪町
Shimosuwa Town Government
location 長野県下諏訪町
Shimosuwa, Nagano