いかに空間をプロを介さずにアップグレードするか、それは遊休空間を商店として活用することで都市の流動化を目指す我々にとっては一つの永遠の命題だ。
この空間のプロでありながらプロを排除する自己矛盾を孕んだプロジェクトがこのイタカグシリーズである。
工具もドライバーのみ、のこぎりも使わずすべてホームセンターでカット、板と板をビスで組み合わせれば机、椅子、棚それらを作りきってしまう。
ホームセンターでカットする天板の大きささえ空間に合わせて設計してしまえば賃貸物件だろうがお手軽激安でオーダーメイド住宅のような収まりが出来上がる。
世界がイタカグで埋まってほしいとは思わないけれど、持て余している空間をとりあえず動かしたいときにはこれからも手段として積極的に検討したい。
date | 2020.1- |
client | Various Clients |
location | Various Places |