「神戸に起業した東大の同期がいるから会ってみないか?」
当時、神戸と東京との2拠点で活動していた豊田にとある大学同期から声がかかった。会ってみると、製造業向けのサービスを起ち上げたばかりだという。実家が製造業を営む豊田としても大変興味深い仕事であり、定期的に情報交換をしていた。聞くと、事業が急拡大し、創業メンバー3人から社員が増える中で広いオフィスに移るという。そこで、そのオフィスの設計施工をしてほしいという依頼が来た。
場所は浅草橋の少し外れ、スカイツリーが大きく見える倉庫街の倉庫であった。物流拠点としての倉庫と、オフィスを共存させる設計が求められた。
外資コンサル出身の創業メンバーということで、ホワイトボードはあればあるだけ良い、一方で打ち合わせの人数が都度かわるので固定什器は減らしたい。そんな要望をいただいた。
そんなニーズに応えるべく、天井の高い倉庫を全面白塗装。90mm角材で倉庫内部にインナー骨格を組み立て、その骨格に可動壁面を吊る構造とした。固定の壁面は入り口部のみとし、それ以外の仕切りはポリカ板と特注金物で制作した(なお、施主であるキャディ株式会社さんがまさに、板金加工分野においてトップを走るベンチャーでいらっしゃるのだ!)。この仕切りは制作コストが安いが、軽く丈夫であり、なおかつホワイトボードとしても使える機能性がある。まさに、流動的なオフィスとなった。
(キャディ株式会社さんは現在、日本/世界を代表するスタートアップになっています!本当におめでとうございます!)
date | 2018.4 |
client | キャディ株式会社 CADDI, inc. |
location | 東京都墨田区 Sumida, Tokyo |